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知らなかった、関宿会談

kage

2018/07/18 (Wed)



7月15日の河北新聞から

各週日曜日に掲載されている

戊辰戦争150年 奥羽の義

なんと、奥羽越列藩同盟結成につながる

会談を行っていた場所が

七ヶ宿だったとわ

知らなかった

余談だが

中学の歴史の勉強は、この明治維新前の出来事と

第二次世界大戦の開戦時を

避ける傾向にあると思っているのだが・・・・・


記事によると

DSC_0937.jpg

1868(慶応4年)旧暦4月29日

関宿の本陣(渡辺家)に仙台藩、米沢藩、会津藩の代表が集まって

DSC_0938.jpg

なじょすたら会津藩が助かんだべと会談したようだ

ごしゃぱらげっぺんど、やんだがしゃねげんと

薩長さあやまんねが

・・・仙台も米沢も、やがます!いっちょめこぐな!うっつぁしごだ!

DSC_0939_20180716092803132.jpg

記録によれば二本松藩と相馬藩も加わっていたそうです

会津藩からすれば、それまで京都守護職として

京の街を守ってきたのに薩長の裏工作で一夜にして朝敵とされ

・・・・・言うときりがないのでやめておこう

DSC_0940.jpg

そうだ、関の本陣は渡辺さんという家だった

忘れていたなぁ

二つ年上の美人のお姉さんがいた

DSC_0941.jpg

時は平成の30年

会津若松市と萩市等が合同慰霊祭を営む

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kage

桃秘の義

 桃の木は、残った。
 屁テロがローマ法王より賜った桃の種を小高い山のてっぺんに埋めた。
 その命がけで持ち帰った種がやがて発芽し大きな桃の木へと成長する。
 時が過ぎ400年の風雨に耐え今も実を付ける。
 夏の日の夕方
 たそがれたジジイが その実を手に取って頬張ろうとする。
 「おぎゃ~!」

 このはなし続くか?
 

Posted at 07:52:00 2018/07/18 by イ・エロ

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kage

Re: 桃秘の義

ヘロさん

よ~わからんが、
桃太郎が亀に乗ってお月様に帰ったという話げ

Posted at 16:59:43 2018/07/18 by あいしゅ

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kage

話の続き

その、桃太郎と一緒に、ご主人の頼光さんにお伴した金太郎と渡辺さんが、月の鬼退治をして、渡辺さんが切り落とした、鬼の右腕を置いていたのが、件の渡辺家。
鬼畜米英が薩長に命じて取り返しに来た、というお話だす。

Posted at 06:27:39 2018/07/19 by まんぼう

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kage

桃秘の義・・・・その4

 渡辺さんは、鬼の不意打ちを受けて屋根裏に逃げ込みました。
しかし、天窓の無い渡辺さんは、外に脱出することも出来ずに
小屋裏で 鬼にバクバクと食われてしまうのです。

 鬼は、満腹になって流しに行き 水でも飲もうかと水瓶の蓋を開けました。

するとそこには、小さな西瓜を思わせるな丸々とした桃が浮いていました。

鬼は、一瞬不審に思いましたが なんの躊躇も無く手に取りかぶりつきました。

「おぎゃ~!」

Posted at 07:40:18 2018/07/19 by イ・エロ

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kage

・・・・・その5

 鬼は、驚いて桃の種をその毛むくじゃらの手のひらにほぎ出した。

その強靭な顎で噛み砕かれた桃の種は、まだ周囲に果実を付けらがらも
大きくひびが入り変形していた。

 鬼は、そっと指でつまみ回しながら内部を確認しお天道様に透かしてみた。

「おぎゃ~!!」

Posted at 07:47:21 2018/07/20 by イ・エロ

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kage

・・・その6

中には、一寸ほどの男の子が入っていた。
鬼はそれを取り出して、もぞこいので育てることにした。
ところが、いつまでたっても一寸のまま大きくはならなかったので、一寸法師と名付た。
やがて、背はちっちゃいが一人前になった一寸法師は武者修行の旅に出たいと言い出したので、道中の食事にとごはんを手で丸く握ったものを持たせてやった。
これが、鬼ぎり(おにぎり)の由来である。
やがて、法師は道端の花の中で泣いている、小さな姫を見つけた。
親指姫であった。
聞くところによれば、永田町というところにいるケダモノたちのところに人身御供になるのだという。
友達の燕さんが泣く泣く送っていく途中だと聞いた法師は、『それはダメだ。オラが言って退治してくれる。』
ということで、一緒に行くことになった。

Posted at 06:42:09 2018/07/21 by まんぼう

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kage

「おーい!つばくろー」
法師が頭の上を旋回している燕に声を掛けた。
ひょいと身を翻し法師の肩をかすめるように耳元で声を返した。
『うっせんだよー! コビト!!おれはまだあんたの家来じゃないんだ
 ただ暇でなんか面白そうだから付いて来てるんだ』

法師の着物の背中がもぞっと動く。
「今のは、だれ?」法師の袈裟の中に隠れていた親指姫がひょいと顔を出した。
「心配しなくて大丈夫だよ。ツバクローさ、あーは言ってるけど、けっこう
 イイヤツなんだ」


Posted at 07:33:04 2018/07/21 by イ・エロ

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kage

(いっぷく)
へ~、おにぎりの由来ってそこから出たの。
さすがまんぼうさん

鬼から一寸法師からおやゆび姫とつばめ・・・・
日本の童話とアンデルセンが融合した
いい話になってきた

それでは続きをどうぞ

Posted at 08:47:44 2018/07/21 by あいしゅ

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kage

ちょっと休憩

おにぎりの由来は、たぶん違います。(笑)
続きは明朝。
お楽しみに。

Posted at 13:04:58 2018/07/21 by まんぼう

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kage

で、8

『な、つばくろー、ちょいと手数をかけるが、お前さんちょっと飛び上がって、先の様子を見てくんないかい。親指ちゃんも心配だろうし。』
『そういうことなら仕方がないな。そいじゃ行ってくるぜ』
つばくろーは、高く飛びあがると、ずっと先の方まで飛んで行った。

Posted at 20:12:06 2018/07/21 by まんぼう

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kage

その9

初夏の風が心地よく翼を切る。
ひょと旋回し 後から着いてくる法師を振り返った。

 土手の上の砂利道を法師はとぼとぼと歩いている。
時に馬車が土煙を上げて通り過ぎ道端の法師を吹き飛ばそうとする。
法師は、必死に道端の草につかまり難を逃れる。

「こりゃ~まずいな。このままでは、鬼ヶ島に辿り着く前に法師も
 親指姫も粉粉になってしまう」 つばくろーは、こうつぶやくと
急に山の方を目指しす風に乗った。

Posted at 07:30:08 2018/07/23 by イ・エロ

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kage

その9

初夏の風が心地よく翼を切る。
ひょと旋回し 後から着いてくる法師を振り返った。

 土手の上の砂利道を法師はとぼとぼと歩いている。
時に馬車が土煙を上げて通り過ぎ道端の法師を吹き飛ばそうとする。
法師は、必死に道端の草につかまり難を逃れる。

「こりゃ~まずいな。このままでは、鬼ヶ島に辿り着く前に法師も
 親指姫も粉粉になってしまう」 つばくろーは、こうつぶやくと
急に山の方を目指しす風に乗った。

Posted at 07:30:39 2018/07/23 by イ・エロ

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kage

その10

上昇気流をつかまえると ツバクローは一気に加速して山へと向かった。
新緑が眩しいこんもりとした里山が続く。脇をすり抜ける風が心地よい。

 その中に周辺の木々とは明らかに違うに黒々とした林が見えるてくる。
中央にモミの木を思わせる大木があり周りには ただ黒々とした木が密生していてサークルを作っている。 直径100mぐらいはあるだろうか。

そこは、気流がふっと消える。注意深く滑空しながら林の中の様子を探る。

 

Posted at 17:46:54 2018/07/23 by イ・エロ

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kage

 なぜここの森の樹木が黒いのかは分からない。樹肌も枝も葉もその根っこも
漆黒のように押し黙っている。 ここの植物は生きているのか、それとの
その命を隠す為に沈黙しているのか ・・・なんで光合成すらも捨てたのか。

ツバクローは中央の大きな木の周りをゆっくり旋回しながら何かを探している。
迂闊にこの地に降り立ったら 暗黒の闇へ吸い込まれるのは本能で分かる。

「おーィ!」だれかが 暗闇の森の中から 頭上を旋回中のツバクローに
声を掛けた。

Posted at 07:39:16 2018/07/24 by イ・エロ

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kage

その12

つばくろーが声のする下の方を見ると、木々のスキマの地面から手を振っているコビトが見えた。
やたらに長い枝に注意しながら降りていく。
コビトは、『俺はシンジロー。この森、変だと思っただろ。』
つばくろーが、『妙な森だと思ったんだ。何でこうなったんだ?』
シンジローが『ここは、少し前までは普通の森だった。何年か前に、モリカケという男が来て、真ん中に立ってる木、シンサンって言うんだけど、そいつに大量に肥料をやったんだ。そしたらシンサンがどんどん大きくなって、ほかの木の根っこまで自分の根を展ばしてその栄養を食っている、ってわけさ』
『だから、成長できなくて他の木が真っ黒なんだ。』つばくろーが言うと、
『そうなんだ。それに抵抗しようとしていたキーシダとノーダは諦めて取り込まれようとしている。俺とシーゲルは、何とか取り込まれないで身をかわしているんだが、肝心の仲間がみんな真っ黒になってしまった。』

Posted at 05:41:13 2018/07/25 by まんぼう

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kage

13だよ

『そいつをやっつけるわけにはいかないのかい?』
『やつらは老獪で使う手が汚い。出る杭はマースゴミっていうやつが、あることないこと書いて評判を落とさせるんだ。自分たちに都合の悪いことには蓋をさせる。』
『ひでぇ話だ。ところで、ここは何ていう場所なんだい?』つばくろーが尋ねると、
『ここは、ナガタチョーというところだよ。』
『なぁ~にぃ~!やっちまったなぁ! じゃない、そういうことか。』
とつばくろーがシンジローに今までのいきさつを話し、親指姫が人身御供にナガタチョーに向かっていることを知らせた。
シンジローが『それは許せねぇ。何とかしてやりたいが・・・。』
『あんたの他に頑張ってる、シーゲルと手を組んで、何とかならないか?』
『でもな、俺たち二人では・・・』
『俺と一寸法師が手を貸すよ。まともにぶつかっては勝ち目はない。シンサンが利用しているマースゴミとやらを反対に利用してやろうじゃないか。』
『そうか。仲間がいてくれるのはありがたい。』
『やってみるべ。このままではシンサンばかりが成長しすぎて根っこが持たねぇ。シンジローさんたちも共倒れになっちまう。』
『ありがとう。早速作戦を練ろう。』
『これから1か月くらい、いろいろ手を尽くして、決戦は9月だな。』

・・・というわけで、続きは現実でお楽しみください。<笑>

Posted at 06:04:55 2018/07/25 by まんぼう

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エブヴァンタイユの森      その13  望郷編

 農民はトリフを採りに森を入り、迷子になって彷徨っていると
黒々とした林に出くわした。

・・・何だろう!この得体の知れない暗黒の森は・・。そしてこの匂い?。

農民は、首に掛けたタオルで額の汗を拭いた。落着いて深呼吸をしてみた。
やはり森の奥の方から 甘い匂いが発せられているのを感じる。

 農民の名は、すくえあ九郎と言う。もう60はとっくに過ぎているが自分の
歳が何歳なのかなんて興味が無い。でもこの地に住んで普通に田畑を耕し
暮らしてきた。その親もそしてその親も営々としてこの地で暮らしていたと
思う。

どす黒い森とは正反対に 近隣の森は新緑に溢れていた。
空を見上げる。 青い空。 燕が一羽 空を切るように飛んでいた。

あっ!!! 「お~~ィ!」 すくえあ九郎は慌てて燕に声を掛けた。

Posted at 07:44:43 2018/07/25 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編2  その15

村人達は、この中央にモミの木のあるこんもりした森を「エブヴァンタイユの森」と呼んで親しんできた。大きなモミの木の根元には石出来た祠があって
昔から村の祭りごとの際は 村人全員がここに集まり先祖への礼を尽くした。

そんな平和な村に 黒いマントを身に着けた一団が突然やってきて、祠の
周りに陣取った。 全身黒ずくめのこの集団は、異様に光る目をして人を
寄せ付けなかった。

 村の若頭だった すくえあ九郎は、長老より呼ばれ指示をされる。
「なぁ九郎!あの者達の所に行って 出て行くように言ってくれないか!」

Posted at 07:50:30 2018/07/27 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編3  その16

 九郎は注意深く周囲の状況を確認していた。
黒いマントの集団は いつの間にか祠の周りに砦を作り周囲には柵を巡らしていた。
中央に丸太を組んで見張り台を建て その周辺に森の木を切り倒して作った小屋を数棟作り住んでいるみたいだ。

その情景は異様だった。木材を焼いて黒くしたのか 墨を塗りたくったのか?
すべての個性を打ち消す為か すべてを黒々としていた。
そして その中を黒いマントを着た男達がうごめいている。

Posted at 07:51:39 2018/08/01 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編3  その16

 九郎は注意深く周囲の状況を確認していた。
黒いマントの集団は いつの間にか祠の周りに砦を作り周囲には柵を巡らしていた。
中央に丸太を組んで見張り台を建て その周辺に森の木を切り倒して作った小屋を数棟作り住んでいるみたいだ。

その情景は異様だった。木材を焼いて黒くしたのか 墨を塗りたくったのか?
すべての個性を打ち消す為か すべてを黒々としていた。
そして その中を黒いマントを着た男達がうごめいている。

Posted at 07:52:01 2018/08/01 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編4  その17

 九郎は暗黒の森の裏にある小高い丘から周囲を伺っていた。
黒マントの男達の中央に 雄鹿の角をはやした兜を被った大柄な男が
あちこちに指示を出している。

・・・あの男が頭に違いない! 九郎は丘の上で身を屈めながら様子を探る。
外に立って見張りをしているのが数人、小屋の周りに土塁のような穴を掘って
居るのが10人程度、小屋の中ににも人影が見られ 全部で30人ぐらいは居る
ようだ。
・・・いったいあの者達は どこから来て ここで何をしようとしているのか?


Posted at 07:45:20 2018/08/03 by イ・エロ

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いったいこの物語は、どこまで続くのか

Posted at 07:59:25 2018/08/04 by あいしゅ

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エブヴァンタイユの森   望郷編5  その18

つばくろーは、法師と親指姫を残し この「エブヴァンタイユの森」を目指して飛んできた。 そして暗黒の森を注意深く旋回しながら様子を確かめていると
下から 唸るような声で呼ばれたのである。

「お~~ィ!お~~~ィ!!」 
『や~~ぁ!! 九郎兄さん!』
つばくろーは、大きく切り返し森の中央部モミの木の脇の石の祠へと滑空する。

「お~~っ! つば九郎!! 元気だっか?」しゃがれた声だが覇気がある。
『すくえぁ九郎兄さんも お元気そうで何よりです』
つばくろうーは、祠の脇のモミの木の枝にとまった。

何故ふたりの名前が同じ九郎なのかは、「復活編」で説明する。

『何年前だったでしょうか? あの事件があったのは・・』つば九郎がつぶやいた。

Posted at 07:50:31 2018/08/07 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編6  その19

「ねぇ~!ツバメさんどこに行っちゃったの?」

法師の着物の胸元から顔をのぞかせた親指姫がちょっと甘えるように言った。

「ちょっと待ってって飛んでいっちゃったけど、どこまで行ったんだろうね?」
「もー帰って来ないんだろうかね~?」
「たぶんもーもー帰って来ないね~っ!きっと」
「でも お腹空いたね~っ」
「でもさ・・さっき危なかったね~! あのガマガエルに一飲みされそーだったね~っ」

 法師は 空を眺めながら 親指姫のつぶやきには何も答えなかった。

土手の砂利道で 馬車にひかれそうになったり、腹ペコがまガエルに襲われたり
それでも二人は、道端に放置された長靴に身を潜め帰りを待っていた。

『そろそろ帰って来るよ!もうちょっと待ってみよう』法師は自分に呟いた。

Posted at 07:47:57 2018/08/18 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編7  その20

「お~~~ぃ!出てきて大丈夫だよー!」

 その声に促され、法師と親指姫は道端に落ちた朽ちた長靴の中から
身を乗り出した。 声のする青空を見上げると燕が旋回して飛んでいた。

『やー!遅かったじゃないか~? どこまで行ってたたんだ?』
「やー!じゃねえよ!俺は、あんたの子分なんかじゃやねーからな」
「ただ・・親指姫がもぞこいだけだ」 
  つば九郎は吐き捨てるように 言いながらも少し自慢げに行った。

「おい!急げ! 今すぐ土手から降りて 川岸まで走るんだ!」

 法師と親指姫は、土手を転げ落ちるように言われるままに川を目指した。
草原を必死に漕ぎ歩き、何とか川面へと出る。 初夏の風が心地よい。

「お~い そこの手前の石の上に上がって 待ってろ!」 
つば九郎が 上空を旋回しながら 指示を与えた。

Posted at 07:39:43 2018/08/22 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編8  その21

 法師は 目の前の石によじ登った。本当は20cm程の玉石なのだが
法師から見れば岩山に見える。ツルリとした岩肌の小さなくぼみに手を掛けて
なんとかそのてっぺんに立った。
 親指姫は 下で不安そうに眺めていたが 法師が上から蔦を降ろしてくれた
のでそれにしがみ付き必死にその後に続いた。

「おーぃ! もうすぐ来るぞ! チャンスは一回だからな!」
つば九郎が上空から声を掛けた。

 流れは意外なほどゆったりしていたが所々にある石のところでは流れを
早くて渦を巻いている。 

Posted at 07:24:04 2018/08/24 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編9  その22

つば九郎は何度か川面へ急降下してその翼をこすり付け流れる方向を変えた。
そして 法師と親指姫が待つ小石の方へ近づけていった。

 「おい! そろそろ行くからな! 飛乗る準備をするんだ!」
 「3、2、1 今だ!!」 つば九郎が声を掛けた。

法師は身軽に飛乗り、親指姫の腕をつかんで 一気に引き込んだ。
 
激しく揺れて 顔を出すと目の前に激流から飛び出した岩が迫ってきた。

「えい!」

 法師は、腰に付けた針で作った刀でその岩を一突きし交わそうとした。

しかし、あと少し岩に届かず、岩に激突し滝のような水を被る。

Posted at 07:48:38 2018/08/28 by イ・エロ

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kage

その22ぐらい

 法師は、太陽の光の眩しさで目を覚ました。額にはかなり汗をかいている。

はてどのくらい気を失っていたか? お椀の船に飛乗って流れに乗ろうと
した矢先 川から突き出した岩に激突し大量の水が船内に流れ込み必死に
もがいているうちに気を失ったみたいだ。

 周囲を見渡すと あの大量にあった水は無くなり 親指姫だけが傍らに
眠るように横たわっていた。
 ・・・生きている! かすかな寝息が聞こえ 気を失っているのか
 眠っているのか分からない。

 法師は、確かめるように親指姫のブロンズの髪に手を触れていた。頭を
撫でてみる。 そして・・幼さを残す横顔をさすってみる。

Posted at 07:54:11 2018/08/30 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編11  その24

唇がピクっと動いた。そしてふっと息をした。
法師は、触れようとした唇から手を放し、改めて親指姫の顔を眺めた。

「おおっ」

Posted at 07:54:09 2018/09/03 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編12  その25

 ゴツ  鈍い音がした。 
『ぐェ!』 法師は、声にならない唸りをあげると頭を抱えてその場に倒れた。

「なにヤッテンダー! このエロ法師!! おいさっさと起きやがれ、
 たかが石ころ頭に当たっただけだ! 死にはしない。 おれが止めなければ
 おまえは、とんでもないことをやっていたんだからな~~!!」
 つば九郎は、お椀の船の周りを旋回しながら叫んでいる。

まだ意識が朦朧とした法師が 頭を摩りながらお椀の縁を掴んで這い上がる。
空を眺める、青い空を燕が悠々と飛んでいた。

 ・・・くそ! くらえ!!  法師は、下を向いてつぶやいた。そして
足元にあった小石をつば九郎めがけて 力いっぱい投げつけた。 ビュッ

「ぎゃ!」

Posted at 07:46:45 2018/09/04 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編13  その26

つば九郎は、瞬時に身を翻し頭の直撃を避けた。 
しかし 「バシュ!」と 軽い音がした。
黒い風切羽が数枚飛んで 急に身体の自由が利かなくなって旋回しながら落下した。

「アンタ達! 何やってんのよ!」 甲高いが凛とした声だった。
「今仲間内で喧嘩してる場合じゃないでしょ!私達の目的忘れたの!?」

 気を失っていたと思われた親指姫は すっくと立ち上がり口をへの字にして
法師とつば九郎を叱咤した。

 『おおっ姫様 お目覚めですか・・実はこの法師が 姫様が気を失っている好きに良からぬことを企てたもので・・・ 』つば九郎はバサラとなった翼を
畳みながら 言い訳した。

 「いや! わしはこの炎天下で気を失っている姫が心配で手を差し伸べただけでござる!」 法師は躍起になって反論したが、これも意外と真実らしい。

Posted at 07:45:07 2018/09/05 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編14  その27

・・・・「私達の目的!?」 つば九郎は痛む羽をさすりながら考えた。
はて!? 親指姫の一括で我に返ったものの。その真意を聞かれた時、
思い浮かばなかった。
 ・・・俺は、なんでこいつらと仲間になったんだっけ?

 季節の到来で この国に渡って来て 毎年通いなれたあの家の軒先を
目指して飛んでいた時、土手の砂利道の端に倒れていた親指姫を見つけ介抱して
あげたのが、最初だった。 そうだ!話を聞くと 親の敵討ちの旅だと聞いて
助っ人を買って出たんだった。

 側には、頭に包帯をした小侍がのんきに口を開けて寝ている。
そうだ! こいつが俺の羽根に石礫を投げつけ 飛べなくなったんだ!!


 

Posted at 07:54:31 2018/09/06 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編15  その28

つば九郎は、どうしても納得できなくて足元にあった小石を掴んだ。
そして 頭部に包帯を巻いて寝ている法師に近づくと拳を大きく振り上げた。

「くらえー!」
『お待ちー!!』 つば九郎が振り下ろすのと 叫び声は同時だった。

ゴン ・・・にぶいが軽い音だった。 法師の額に出来たタンコブの先っぽに
少し触れて石礫は、止まった。

 「ハッ!?」法師が目を覚ました。 状況が理解出来ないらしく時折白目を
むいてパチクリとしている。

 「お!やっと起きたな小侍 心配なんで喝を入れてやったんだ!」つば九郎が
しゃーしゃーと言ってのけた。

Posted at 07:52:55 2018/09/07 by イ・エロ

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kage

エブヴァンタイユの森   望郷編16  その29

 法師は夢を見ていた。自分が生まれて育ってきたこと。
そして何故か鮮明に覚えているのが ガリっと音がして一気に視界が開け
鬼の手のひらに居たことを。 ・・・でも恐怖心は無かった。
毛むくじゃらな手の甲に生えた毛が一本一本はっきりと見え でも自分が・・
どこか草原にでもいるような安堵感に包まれに心が落ち着いた。

Posted at 07:49:08 2018/09/10 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編17  その30

 頭を撫でてみた。中央に大きなコブが出来ていてそのまたてっぺんに
タンコブが出来ていた。・・なんだこの二重たんこぶは? そして その先に湿ったものを感じ手で触れてみる、そしてその手を舐めてみる。血の味がする。
 ああっ、俺は生きているな、 ふふっ 笑いが込み上げてきた。

Posted at 07:45:37 2018/09/11 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編18  その31

「何は可笑しい?」 つば九郎が吐き捨てるように言った。

「だってちゃんちゃら可笑しいんじゃないか? お前はそう思わないか?」

Posted at 07:49:00 2018/09/12 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編19  その32

 つば九郎は、法師の言葉に驚いたと同時に 自分の事も考えた。

・・・そういえば、俺だって、生きているじゃねーか!
「すくえぁ九郎兄さん!!」 つば九郎は思わず呟いた。

 親指姫を助けるために 向かったあのエブヴァンタイユの森。
あの時戦った黒マント軍団との死闘。 突然走馬灯のように蘇る記憶。


「おい! わしの話を聞いているのか? お前が笑い始めてどうした?」
今度は、法師は聞き返した。
 

Posted at 07:32:59 2018/09/15 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編20  その33

 つば九郎は、エブヴァンタイユの森で共に戦ったすくえぁ九郎のことを思った。
 あのモミの木の根元の祠に巣を作って子育てしていた日々。

そして 突然黒マントの集団が現れ 平和な日常を奪われていったことを。

Posted at 07:53:52 2018/09/18 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編21  その34

つば九郎の家族が黒マント軍団に突然襲われたのは、十数年前だった。
モミの木の下の巣は、それは快適なものだった。大きな樹木の枝が木陰を
作り 雨や風からも守ってくれていた。
 巣には、3個の卵がありそれを妻と共に大事に育ててきた。
殻の中で動く気配が感じ、誕生の日が近いことを親たちは知っていた。

 そんなある日、黒マントの男が振り回した鑓が 子供達がいる巣を直撃した
のである。つば九郎は一瞬宙に舞い難を免れたが巣と共に3個の卵も飛び散り
地面へと叩きつけられた。

「ああっ! 子供達」 なすすべもなくつば九郎は 黒マント軍団の男達の
蠢く足元に転げ落ちた卵達を 上空から見ていた。

Posted at 07:56:55 2018/09/19 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編22  その35

 もうダメだと思った。鑓を持った男の他にも数人の男達が
祠の周り現れ踏みつけられるのは時間の問題であった。
「ああっ」つば九郎の唸りとも悲鳴とも聞こえる声がした。

 祠の影から突然蓑を纏った黒い影が飛び出した。そして黒マント男達の影に
紛れその足元を素早く通り抜け また、祠の裏に姿を消した。

つば九郎は、あまりの速さに何が起こったか分らなかった。また黒マントの
男達もそこことには、気付かず砦の方に戻って行った。

「助かった!」

巣と一緒に草むらに飛び散った卵達は皆無くなり 踏まれた巣だけがその原型を
留めず砕け散って残っていた。

Posted at 07:53:21 2018/09/20 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編23  その36

 つば九郎一家の卵を命を懸けて救ってくれたのは、すくえぁ九郎だった。

祠の裏に身を潜め、黒マントの男達が立ち去るのを待った。
大事な卵を 被っていた手ぬぐいで包み懐に入れて温めながら時を待った。

上空からつば九郎が声を掛けた。

「今ヤツラは、向こうの食堂のような小屋に入っていったぞー! 今だ!!」

Posted at 07:54:42 2018/09/27 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編24  その37

すくえぁ九郎は、祠の裏から飛び出すと一目散に裏の丘を目指して走った。
右手で胸元の懐に入れた卵の包みを抑えながら飛ばさないように しかし
小走りに。 あと少しで 暗黒のエブヴァンタイユの森を抜けそうなしげみの
ところだった。突然足元のロープに引っ掛かり身体が大きく飛んで地面へと
叩きつけられ法面を数回転がって止まった。

「おい! 大丈夫か!?」 
『おおっ なんとか生きている ほれ!卵は無事だ!』
「ヤツらの罠に掛ったみたいだぞ! ヤツらが気付いて追ってくら~!」

すくえぁ九郎は、 右足をさすりながら呟いた。
『ダメだ。おれは足を挫いていて歩けね~。この子達を連れて先に逃げてくれ』

つば九郎は すくえぁ九郎の懐から 卵の入った包みを受取ると 一気に上空に舞い上がった。

Posted at 07:45:52 2018/09/28 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編25  その38

すくえぁ九郎は、逃げるのを諦めた。この挫いた足では逃げ切れないと
悟ったからだ。 遠くから黒マントの男達が数人こちらに向かって走って
来るのが見える。先頭には、あの雄鹿の角を生やした兜の頭と思われる男の
姿も見える。 この大柄な男だけは、獣のマントを纏い手には12尺はあると
思われる黒々とした鑓を持っている。

「おまえは、だれだ! ここで何をやっている」
 最初に着いた若い赤ら顔の男が甲高い声で聞いた。

『今日は、あんまり天気は良いもんでお空を眺めてたんでさ~!この青い空!
 見てくだせいや あの雲なんか綿菓子みたいだ。』

「うるせー!お前はここがどこだか知っているのか?」赤ら顔が重ねて聞いた。

Posted at 07:44:38 2018/10/02 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編26  その39

すくえぁ九郎は、その質問を無視し話を始めた。

「ところであんた達こそ何者なんだ!」語気は意外とはっきり強かった。

「ここは、俺たちが長年掛って開拓し切り開いてきた土地なんだ。そして
 このモミの木の下の祠を神聖な場所として祭って暮らして来たとこなんだ。
 そこにあんた達黒マントが突然やってきて平和をぶち壊して居るんだぞ!
 何しにここに来たのかを聞きたいのは、こっちなんだ!」

赤ら顔が益々赤くなり 手元の棒を握りしめキリキリと高く振りあげた。

Posted at 07:54:33 2018/10/03 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編27  その40

「待て!話を聴こうじゃないか」

雄鹿の角の頭が右手で赤ら顔を制し言った。

「いや!その前にわしらの話も聞いてくれ」頭の話し方は意外と紳士的だった。

「私達は、遠く北の国エブヴァスチニアから国王の命を受けて私達の聖地を
 探す旅をしているのだ。そしてこのモミの木の下の祠に 私達の先祖が
 未来を託し隠し埋めた剣が埋まっいるのを発見したんだ。実はこの土地こそが
 数百年前我々の祖先が平和に暮らしていたところなんだ。しかし南から
 突然攻めてきたヘルト人にこの地を奪われ 北の地へと逃げて行くことに
 なったんだ」

Posted at 07:53:14 2018/10/04 by HYSB

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エブヴァンタイユの森   望郷編28  その41

「だから今こそおまえらヘルト人はここから出て行かなければならないんだ!」
 頭の言葉が急に力強くなった。

『え!? 俺たちヘルト人が?』今度は、つば九郎が驚いた。

 自分達の民族がずっと有史以前よりこの地を開拓し営々と平和に暮らして
 来たと思っていたが 過去を思えば土着民族を追い出してこの地を略奪した
 事実があることを改めて知るった。  ・・・思わず唾を飲んだ。

「だから わしらは、このモミの木をしたの聖地を取り戻しに来たんだ!
 エブヴァンタイユとは、我々の聖地を表す言葉なんだ!知ってるか?」

 つば九郎は考えた。自分が生まれた時から この黒く不気味な森を
 エブヴァンタイユの森と呼んでいた。何も疑問は無かったが何の意味かも
 分からなかった。 古い祠があって自分達もそれを祈っていた。

「その祠の裏に書かれた文字を見たことがあるか?」頭が続けた。

 つば九郎が 苔むした祠の裏を覗いてみる。見たことも無い文字が刻まれて
 いた。

 「解らないだろう~! それが 我々エブヴァスチニアの文字だ!」

Posted at 07:49:45 2018/10/05 by イ・エロ

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森中閑話 (エブヴァンタイユの森   望郷編  その42)

 朝のひと時 何の構想もなく 前回だけをちょっと見て書いている。

それから、文章を推考することも無く、いぎなりUPしているので誤字脱字が
多い。「その41」においても 「すくえぁ九郎」となるべきところが・・
「つば九郎」になっていて 今回焦る! ここは!一度書くと訂正できないの?

時代構成も 交錯し次元のネジレを感じる。

 んでも、まっ いがすぺ! あいしゅさん以外読んでいねすぺがら!

 あとは・・・雰囲気を感じて さっしてくないんね~~!

 さて  どこまで 続くか!?

Posted at 07:55:01 2018/10/11 by イ・エロ

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森中閑話 (エブヴァンタイユの森   望郷編  その42)

 朝のひと時 何の構想もなく 前回だけをちょっと見て書いている。

それから、文章を推考することも無く、いぎなりUPしているので誤字脱字が
多い。「その41」においても 「すくえぁ九郎」となるべきところが・・
「つば九郎」になっていて 今回焦る! ここは!一度書くと訂正できないの?

時代構成も 交錯し次元のネジレを感じる。

 んでも、まっ いがすぺ! あいしゅさん以外読んでいねすぺがら!

 あとは・・・雰囲気を感じて さっしてくないんね~~!

 さて  どこまで 続くか!?

Posted at 07:55:22 2018/10/11 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編29  その43

頭は、そこまで言うと腰から隆々とした太刀を取り出して すくえぁ九郎の
顔先に突き出した。

「よってこの太刀でおまえを血祭りにしなければ、我々の祖先の怨霊は
 報われない。地獄へ落ちろ!」

Posted at 08:00:06 2018/10/12 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編30  その44

その淡々とした口調に 頭の意思の強さと 深い過去への執念が伺われた。
すくえぁ九郎は、ごくりと唾を飲んだ。そしてその音がはっきり聞こえた。
観念したのか自分で頭を垂れて 首を突き出した。

「好きにすればいいさ!」 覚悟が決まった声だった。
『それは、良い心がけだ。でもな!もっと暴れてもらったもうが先祖の恨みが
 気持ち良くはらせるんだけどな!』

太刀を静かに振り上げた。

Posted at 07:57:42 2018/10/15 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編31  その45

キン!鋭い金属音がした。 ビュー! ビューと風切音がした。
そして石礫が頭を目がけて雨のように降ってきた。
頭の太刀や手にも石礫が当たり思わず太刀を落としまう。

「何だ?」頭は目を細め 驚いて空を見上げた。

すくえぁ九郎も突然の出来事に驚き上空を見上げた。

空半分を埋め尽す程の燕の大群がいた。 V字編隊を組んだ7羽の小隊があり
それが中隊を組んで それがまた大隊を組んで上空を旋回していた。
 そして小隊ごとに急降下しながら頭と黒マントの男達に石礫を投げつけた。

燕は、口に咥えた小石を上空から急降下の途中で敵の10m程手前で翼に移し
抱え込むように身を反転し反動を付けて強烈に投げつけた。 

 石礫の波状攻撃は続く。ビュ!ビュ!ビシ!ビシ!激しい音は鳴り続けた。

Posted at 08:04:26 2018/10/17 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編32  その46

頭は、不意を突かれ落とした太刀を拾い立ち向かおうとしたが豪雨にように
降り注ぐ石礫に戦意をを削がれた。

「いったん引き揚げろ~!」 頭(カシラ)が頭を抱えながら声を発した。

黒マントの男達も その声にしたがい散りじりなりながら裏山へと逃げた。

その時だった。

「奴らを逃がすな! 今こそ追い出すんだー!」甲高い声が森から響いた。
「今だ!突っ込めー!」

森に隠れた藪の中から無数の案山子が飛び出した。
どこからこんなに集まったのか? 顔に「へのへのもへじ」と書かれたのも
いれば、今風に化粧しているヤツもいる。
ただ、いづれも竹や丸太で出来た一本足でピョンピヨンと跳ねながら突っ込んでくる。

案山子達は、逃げる黒マント男達の前にただ立ちふさがる。
腰に付けた刀を振り回し胴から真っ二つに切られてもまた次の案山子が行く手を
遮る。

Posted at 08:06:30 2018/10/18 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編33  その47

 一度崩れかけた黒マント軍団も何とか
森に逃げ込むとそこで体制を立て直し反撃に出た。

 ボーガンのようだが 鋭く短い矢を連続で射ることの出来る新兵器を
取り出し、上空の燕達を次々に撃墜し苦しめた。
 また、真っ赤に焼けた鉄球を振り回し ピヨンピヨン波状攻撃を仕掛ける
案山子を焼き飛ばした。
 
 激しい戦いは3日に及び 焼焦げた案山子と墜落した燕の黒い屍 そして
ぼこぼこになった黒マント男の骸に地は覆われた。

Posted at 07:55:52 2018/10/23 by イ・エロ

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エブヴァンタイユの森   望郷編34  その48

 親指姫は お椀の船の縁をそっと撫でてつぶやいた。

「この黒い木で出来たお椀のお船には、そんな物語があったんだね!
 ねぇ~つば九郎! そうしてお前の故郷 エブヴァンタイユの森で
 すくえぁ九郎兄さんに その時の戦いの後に残された黒マント軍団の
 残した黒くて硬いこの木で 強いこのお船を作ってくれたんだね!」

 景色は、急流部を抜けて 広い平野部の田園風景の中を流れていた。

 船には、親指姫と、タンコブを作った法師と、 翼の骨が傷ついた燕が
 ぽかんと空を眺めて乗っていた。

  親指姫の言葉に促され つば九郎がやっと重い口を開いた。

 「そうなんでさ~! この黒い樫の木で出来たお椀には、俺たちの精霊が
  宿ってるんで 絶対に安全なんだ!」

 今度は、タンコブを摩りながら法師がつぶやいた。

 「悪かったな! 石礫なんて投げつけて、んでも燕のお前が石を投げることが
  出来るのには、驚いた。そんな話があったんだな」

Posted at 07:52:07 2018/10/31 by イ・エロ

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イブィアンユージュの泉   誕生編1 その49

酸海の中を漂った。子宮の出口が遠くにぼんやり見えたので必死に
泳いだ。でも泳いでも泳いでも暗黒の闇海は続いた。シーラカンスが
側をかすめるように尾びれを叩きつけてきた。アンモナイトが流れ星の
ようにビュンビュン降ってきた。 地を見るとトリケラトプスが
ホモサピエンスを追い詰めて踏みつけようとしている。遠くの山は、
閃光染まり山肌を引裂き溶岩が噴出している。時空が湾曲し磁極が逆転した。この世の終わりにも思われ、またこの世の始まりにも感じた。

 法師は、ぶるっと身震いをした。全身の血の気が引いて記憶が遠のき、でも何故か身体には、何かに照らされて導かれる温熱を感じた。

・・・俺は、このまま死ぬのか? それとももう生命の吐息は無いのか? それとも夢なのか?・・・。 目を瞑り身体を宙に投げ出した。

気持ち良かった。そのまま目をつむり眠りに着いた。


Posted at 20:35:56 2018/11/06 by イ・エロ

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イブィアンユージュの泉   誕生編2 その50

 ふわふわと雲の上を歩いていた。

時折雲が切れて遠く足元に森と民家が見える。
目は明けているので 夢では無い。 現実の景色と認識しているが自分が
どこに向かって何の目的でここを歩いているのかが分からない。

 法師は、その身を屈め 足元で手を握りしめ力いっぱい背伸びをしてみた。
そして、
「おー! うおーー!!」とその身体からは想像できない大声で吠えてみた。

Posted at 17:22:07 2018/11/15 by イ・エロ

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イブィアンユージュの泉   誕生編3   その51

「おぎゃ~」と産声を発するのが人間の常とするならば、
「うぉ~!!」と産声を発して生まれた法師は、何者か?
一寸程の伸長ながら 人間と同じ容姿を有し人と同じ言葉も喋る。
同じDNAを持つホモサピエンスの一種なのか 宇宙からやってきた
未確認生物なのか、それともミジンコの突然変異なのか?
 
 そして鬼に育てられたにしても人と同じ感情を持って涙を流し、
友を愛する気持ちを持つことが出来るのは鬼の功徳と言うものか。

Posted at 12:13:53 2018/12/31 by ィ・エロ

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イブィアンユージュの泉   誕生編4  その52

鬼を私達は、空想上の化物や魔物と恐れる反面 常に人間社会と着かず
離れず時として人を諭し脅かす存在であると思っている。 しかし。
赤い顔や青い顔そして角を生やし厳つい姿の鬼の想像するが今は違う。
鬼も進化し人間と同じ姿になって生きている。普通に市民社会の一員と
して仕事をし結婚し家庭を持って暮らしている。鬼のプライドを隠し
一般市民のように暮らしている。 そんな鬼に法師は育てられた。

梅干しの種から「うぉー!」と産声を上げて生まれ。毛むくじゃらの
手に包まれてそしてその愛を受けた。鬼夫婦はその時自分が人の姿に
なってこの子を育てようと決意した。

Posted at 14:54:23 2018/12/31 by ィ・エロ

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イブィアンユージュの泉   誕生編5  その53

鬼夫婦にとって 小さい赤子の子育ては、苦難の連続だった。
そもそも梅干しの種から生まれた1分に満たない赤子が育つのか?
普通の人間と同じ六尺を超える身の丈まで大きくなるのか?
いや!そもそも この子が人間なのか、何者なのか?
ましてや、鬼の子でも無い。  でも、・・どうでも良かった。
鬼夫婦は、授かった赤子を人として育てることに決意し我が身も人間と
化して子育てを始めた。



Posted at 15:48:11 2018/12/31 by ィ・エロ

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